仙洞御所参観

是非とも行きたいと思っていた京都の仙洞御所を参観してきました。
5月にネット予約していたもので、庭園内を約一時間、係員の説明を聞きながら見て回りました。

大宮御所の北門から入り、大宮御所玄関前でお話を聞きましたが、現在でも天皇・皇后および皇太子・同妃の京都宿泊所として使用されていると聞き、少なからず驚きました。
外観は古びていますが、内部は最新の設備(洋式)が整っているに違いないと思いましたネ。

 (大宮御所)

庭園は北池と南池がつながれ、幾つかの橋がかけられ、回遊式の大庭園となっていました。
随所に見所が作られていて、絶景が次から次へと現れる仕掛けになっています。
京都の中心部にいるとは思えないほどの静けさ、そして豊かな緑の先が青い空につながっている風景は、ただただ素晴らしいとしか言いようがありません。

 (州浜)

時の権力者の力は絶大だったんですねぇ…。

※メモ
・仙洞(せんとう)御所は、退位した天皇(上皇)の御所のこと。仙洞御所自体は御水尾上皇の御所として、江戸時代初期に作られたそうですが、1854年の大火で焼失したとのこと。東側の雄大な池泉回遊式の庭園が往時の面影を残しているだけです。

・州浜(すはま)は、11万1千個ほどの石が敷きつめてあり、石一個につき米一升の約束で運ばせたという伝承があり、「一升石」の異名があるそうです。広大な州浜の石の間に生えてくる雑草や枯葉、松葉を取り除いて、美しい州浜を保つ労力を想像するだけで気が遠くなります。

・30名?ほどの参観グループの中には外国人が多数いました。京都はどこもかしこも外国人で大賑わいです。

・参観者休所の売店で「文香」を記念に購入しました。左から「修学院離宮 一二三の石」、「桂離宮 松琴亭 市松模様」、「京都御所 菊花紋」のデザインで、なかなか洒落ていると思います。

・塀で囲まれた敷地の見取り図です。(紫色の大きな建物が大宮御所。仙洞御所跡地は左下の敷地で現在は松林。)