再び「花押」

昨日、裏千家16代家元・坐忘斎宗室の花押(かおう)が付いた箱書を見ましたが、宮下玄羇著『必携茶湯便利帳』(宮帯出版社)で確かめて見たところ、当代の花押はどうやら次の四つのようです。

花押

尤も、手許にある本の発行は2010年とあり、その後の新しい花押があるのかないのかは定かではありません。
花押はサインですから、何かをデザイン化したものと思いますが、確たることは知りません。

そういえば、15代家元・鵬雲斎宗室の花押はたくさんありますが、十五がデザイン化されていて比較的分かりやすいものでした。

そんな目で見れば、16代の花押は…。
見えるでしょうか。

家元は、一般の人にとっては、近寄りがたい遠い遠い存在になりがちです。
流派が大きくなればなるほど、雲の上の存在のようになってしまうのは致し方ない事かもしれません。

家元は一門の盛衰が両肩に掛っているだけに、その責任の重さは想像するだけでも大変です…。