香道一口メモ

志野流香道の先代・蜂谷宗由(幽求斎宗由)宗匠(1902~1988)が中日新聞に連載されたという「香道一口メモ」を見る機会がありました。
一口メモと云うほどですから、ほんの少しの短い文ですが、あらためて文字を起こしてblogにアップしてみたいと思います。
第1回目のアップです。(順不同です)

■香道一口メモ(1)【香道用語①】■

聞香炉の灰は口元の周囲の「背涯(せがい)」より高くかき上げ、円すい形に押える。この上を正面とする足の真上から、火ばしで通常は50本の「小筋」を付けすい面に「割る」。最初の筋目は特に太くし「聞き筋(聞き方)」を作り、灰上の正面を定める。頂点には埋めたたどんの火気が上昇するように「火くち」とも「火窓」とも呼ぶ口を開ける。

香炉

※上図は、火窓を開けた頂点に「銀葉」を置いて、更にその上に香木を置いたものです。