コウヤボウキ

コウヤボウキ(高野箒)の花が咲きました。
名は、高野山でこれを束ねてほうきを作ったことによるそうです。
今年は、バッタに食べられたのでしょうか、葉がかなり虫食い状態になっています。
花篭に入れると、何んとも云えない風情を醸し出す、秋には欠かすことのできない一品です。

コウヤボウキ

暦をみると明日は二十四節気の「寒露」。
朝夕の冷え込みが一段と増し、秋草の葉に露が付く頃とされています。
北の大地では、利尻岳が初冠雪を記録したとか…。
飛騨の山々からも、近いうちに雪化粧の便りが届くかもしれません。

香道一口メモ・22【漂着の香木③】

いったい、沈水香の漂着が可能か否かの素朴な議論も展開されている。南方の「ビロウ」の種子が暖流に乗って漂着したとの説に準ずるとか、船体の漂流物とか。否、その残木は海水に侵された形跡はなく不可能だ。ほかに諸説さまざま。ともあれ書紀や他書の漂着の記事は国外の奇木に対する驚喜の表現であり伝説と史実の間のできごとといえよう。

「伝説と史実の間のできごと」なのですねぇ…。