冬至・カボチャ・一陽香

今日は二十四節気の一つ「冬至」。

北半球では、太陽の南中高度が最も低く、昼間が最も短い日となります。

この日は、冬至粥や冬至カボチャを食し、柚子湯に入る風習がなんとなく伝わっていますが、邪気を払い、生命力復活の願いを込めた行事になっているようです。

今日12月22日は旧暦では十一月五日ですが、旧暦では二十四節気の冬至を含む月を必ず旧暦十一月としています。
特に、冬至の日が旧暦の十一月一日に当たると、朔旦冬至(さくたんとうじ)といって吉兆とされ、宮中では祝宴が催されたそうです。

19年に一度訪れる朔旦冬至は、近いところでは2014年がそうでした。(2014年の冬至12月22日が旧暦では十一月一日でした。)

そんなわけで、今日のメニューは冬至粥と冬至南瓜、そして柚子湯となりました。

※冬至粥(小豆・柚子・山椒・餅)

※冬至南瓜

冬至の日を境として昼が少しずつ長くなり、陰がきわまって陽がかえることから、「一陽来復」は旧暦十一月または冬至の称となっています。

「一陽来復」の「一陽」と云えば、組香「一陽香」を思い出します。

◆香は四種
一として 四包で内一包試
二として 三包で無試
三として 同断
客として 一包で無試

◆聞き方
一の試みを聞いた後、
本香は、一・二・三・客の計十包を打ち交ぜて炷き出します。
試みのある一の香は正聞、二・三・客の香は「十炷香」のように聞きます。

最大の特徴は、一の香を間違うことを恥とすることのようです。勿論、客の香も大事に聞きます。(^O^)

香道一口メモ・98【香の茶】

香、茶双方を組み合わせて催すもので「香の茶の湯」と「組香の茶の湯」に二分する。前者は茶席か待ち合いに香具を持ち出して、その季、場にふさわしい香を鑑賞する。その一つに現代ではほとんど行われないが、炭手前の後と懐石料理との間に、上客より各自で香を乗せかえ聞香し、さらに香炉をそでから懐に入れ香をたき留める特殊な形があった。

※特殊な形は少々驚きですが、昔は香と茶が今よりずっと近しい関係にあったと云うことでしょうか。