大寒・鶏鳴狗盗

今日は二十四節気の「大寒」で、陽射しはあったものの心なしか空気が冷たかったような…。

先日の熱田神宮茶会で花入に入いっていた賀茂本阿弥(白椿)、地植えのものはまだまだ蕾が硬いようです。

徳川美術館「雛まつり」の案内チラシです。

例年の催しですが、イベントがいろいろと企画されているようで、「十二単着装公開」、「香袋・文香をつくる」等々が目につきました。

土曜講座の「香の文化」や「雛さまざま」も面白そうです。

香道一口メモ・115【鶏鳴の香①】

司馬遷の史記・孟嘗君(もうしょうくん)伝にある函谷関の故事から。戦国時代、斉の王族・孟嘗君は善政者として世に知られていた。これを伝え聞いた秦の昭王は、宰相に任じようと自国に招いたが、かん言があり、かえって彼を幽閉してしまった。その後、昭王の寵姫にとりなされて釈放されたのを機に、一行は秦国から脱出をはかろうとした。

※【鶏鳴狗盗(けいめいくとう)】の四字熟語になった【函谷関の鶏鳴】の故事です。

※孟嘗君……中国、戦国時代の斉の公族で、食客は数千人に上り「鶏鳴狗盗」の徒がいたことで有名。秦の昭王に殺されそうになった時、狗盗(くとう)と鶏鳴(けいめい)を得意とする二人の食客の働きで無事に帰ることができた故事は著名。(「広辞苑」・「日本国語大辞典」より)