国歌大観をネットで

組香の聞書に出てくる和歌が、どの歌集の中にあって、誰が詠んだ歌なのか、また元歌はどう詠まれていたのか、その出典を知りたいときが時々あります。

ネットで検索すれば大体知ることができますが、ネット上にない時は「国歌大観」が最後の頼みの綱となってしまいます。

その「国歌大観」、これまでは図書館へ行くしかありませんでしたが、昨日偶然にも国立国会図書館デジタルコレクションにアップされていることが解りました。

歌集部と索引部の二冊ともネット上にアップされていて、勅撰和歌集(二十一代集)や万葉集などを調べることができるようになっています。

何時から利用可能になっていたかは知りませんが、超便利でとてもありがたいことです。

さすがは国立国会図書館ですね。(^O^)

「国歌大観」索引部のトップページはこちら → http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/873349

百花繚乱の春、山吹も満開です。

山吹の漢名は【棣棠】だそうですが、香道ではヤマブキとよんで春の札銘として用いています。

一口メモ・145【一木三銘⑤】

後水尾帝は細川忠利からの献上香木初音に、さらに「たくひありと誰かはいはむ末匂ふ秋より後の白菊の花」の古歌から「白菊」と追銘された。仙台の政宗は家来が末木を買ったことを残念に思ったが、やはり初音のこずえだけあって名香だということで「世の中の憂きを身に積む柴舟のたかぬ先よりこがれいつらむ」の歌意より「柴舟」とつけた。