新版 はじめての茶の湯

またまた、本のCMです。

表千家家元・猶有斉千宗左『新版 はじめての茶の湯』が主婦の友社から出版されました。
今年の2月28日に家元を襲名した15代の意欲的な著書で、「実用No.1」との看板に偽りはありません。

基本の基本から一目で理解できるように、全編カラーの分解写真でわかりやすく解説されています。
例えば、表千家の席に入ると主菓子は概ね「食籠(じきろう)」で出てきますが、蓋を畳上に置く場合、畳に触れるのは蓋の表側(外側)なのか、それとも裏側(身側・内側)なのか、また、個々に取り廻す場合と多人数で取り廻す場合に分けながら、蓋の扱いを解説するなど、まさにかゆい所に手が届くような配慮がなされています。

これから始めるという人も、既にベテランの域に達していると自認している方も、はたまた先生と呼ばれている方も、一読すれば新しい発見があるような、「茶の湯入門書の決定版」と呼ぶにふさわしい本となっています。

裏千家のお点前は、表千家の男子点前に似ているところがあるとよく言われますが、同書では男性のお点前などが要所要所に解説されています。
たとえば、裏千家流で普通に行なわれている風炉の置き柄杓・切り柄杓・引き柄杓について、表千家流の女性のお点前では置き柄杓と切り柄杓しか見たことが無かったのですが、同書には男性点前として引き柄杓がちゃんと解説されています。

また、濃茶の茶碗の廻し方も男性同士では手送りとなっていて、裏千家流のルーツを垣間見るような思いがしました。

同書のページをめくって、おもしろそうな所を拾い読みするだけでも、参考になること間違いなさそうです。
表千家の新しい時代を予感させるような一冊、と云えそうです。(^O^)

公園のタイサンボク(泰山木)の花がいつの間にか咲いています。


※こちらを向いて咲いてほしい…。