豊国神社月釜9月

今日は、久しぶりに晴れ上がり、最高気温30℃を越える真夏日となりました。
でも、風は矢張り秋風の様相で、真夏日ながら爽やかな一日でした。

名古屋・豊国神社の月釜に出かけました。
席主さんは裏千家・庄司宗文氏でしたが、桐蔭席の取り回しは主に社中の虚心会の方々でした。
中秋の名月(9月24日)が近いということで、月を主題に秋を感じさせるような道具の取り合わせになっていました。

寄付の短冊は「波上月」の歌、本席の掛物は大徳寺429世・明堂宗宣の「月團々」。
主菓子は芳光の「秋風」、干菓子は同じく芳光の種煎餅「玉兎」と州浜「杵」と、時季の取り合わせで美味しく頂戴しました。
お花は、夏の名残りの花笠槿と初秋の秋明菊(蕾が随分膨らんでいました!)が青磁の下蕪に入っていました。

続き薄のような形で濃茶と薄茶をいただきましたが、月次茶会ではとても珍しいことで、庄司氏ならではの趣向と感じ入った次第です。

個人的には、待合に飾ってあった羽根が赤みがかった美しい「赤鷹」の羽箒に目を奪われましたが、お尋ねしたところさほど珍しいものではないとのこと。
でも、あの綺麗な赤味はしっかり印象に残りました…。

※露地の萩が咲いていました。