米川常白の墓所

米川常白(1611~1676)は、香道の組香において生涯一つも聞き外すことが無かったと云われている人です。
御水尾帝の中宮・東福門院(1607~1678)の信任が厚く、香の指南役でもあったようです。
また、香木の六国五味説を完成させた香人とされ、毎年7月20日の命日には金戒光明寺で常白忌が営まれています。

昨日は大徳寺月釜の後、金戒光明寺に眠る米川常白のお墓を訪ねました。

①境内にある三重塔を目指して、かなりの石段を登り切ります。

②三重塔の右側に廻り込み、細い通り路(山路)を突きあたりのT字路まで前へ前へと進みます。途中、多少のアップダウンや僅かな左右への曲がりがありますがとにかく前へ進みます。(途中左側に清和天皇火葬塚の立て札あり)
※三重塔は修理工事中。塔の右側を前方へと進みます。

※階段を上り、墓の間の山路?を前方へと進みます。

③前述のT字路を左へ曲がり、少し進むと前方の左右に東屋が現れます。(常白忌に使用?)

④左側の東屋の向う側、大きな黒茶色の石碑の手前に米川常白のお墓がありました。

※中央が「東菴常白居士」のお墓。(親族六基の中央)

個人的には、念願を果たした思いです。

「追記」
振り返ってみると、お墓は広大な墓地の奥まった所にあり、日中でも人通りはありません。注意が必要かも…です。

※③に見えるようなちゃんとした通路を通りたいときは、①の三重塔前から左へ進み、塔頭・西雲院の所から右へ曲がって道なりに進んでいくと③の東屋に出るようです。