蠟梅の花

蠟梅の花が一輪咲いていました。

毎日、傍を通っているのに気がつかなかったのが不思議なのですが、花の様子からすると今日が初咲きと云う訳ではなさそうです。
今年は随分と早い開花で、松の内に咲きだすなんて過去にはないことです。(多分…)
例年ですと、葉が落ち切った頃の一月も中旬以降だったような覚えがあります。

花の近くに寄ると、透明感のある清々しくも濃密な?良い香りがします。
幸せな気分になります!
蠟梅はお気に入りの花の一つなのです。(^O^)

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香道の心得 ◆睦月◆ (3)

 聞香は主に松竹梅や鶴亀、寿、蓬萊山、千年山など祝儀の事物に事寄せた慶賀香、千年・福寿・常盤・萬歳香などの組香をします。古い記録紙を見てもそうですが、中でも〝萬歳香〟を好んで行っています。と言いますのは、古来愛誦されている朗詠集の例の――君が世は千代に八千代に細石のいはほとなりて苔のむすまで――賀歌に拠っているからです。これは一を千代、二を八千代、三をさざれ石、客を巌と名付けた四種の香を用い、一、二、三を三炷ずつの九炷に客一炷を加えた計十炷を聞き探っていきます。すべて聞き定めると〝萬歳〟と書く様式になっています。いかにも正月らしい組香と言えましょう。

【慶賀香】…香五種[松・竹・鶴・亀・蓬莱山]
【千年香】…香四種[松・竹・鶴・千年山]
【福寿香】…香三種[鶴・亀・寿]
【常盤香】…香五種[一・二・三・四・五]
【萬歳香】…香四種[一・二・三・客]

上記以外にも、【松竹梅香】…香三種[松・竹・梅]など御目出度い組香は複数あるようです。