節分の豆まき

今日は節分。

習いに従って、ヒイラギの葉とイワシを軒先につるし、暗くなってから「福は内、鬼は外」と大声で唱え、魔よけ・厄払いの願いを込めて豆を撒きました。

※「おつまみいわし」ではちょっと…。

尤も、屋外には大々的に撒いたのですが、屋内には始末が良いようにと植木鉢の中にそっと置いたのでした。

豆まきは、元はと云えば、宮中で大晦日に行なっていた悪鬼を追い払う追儺(ついな)の行事で、後世になってから節分の日に行なわれるようになったとか…。

大晦日といっても旧暦の話ですから、大晦日と節分(冬の土用の最終日で立春の前日)が大きく離れているわけではありません。
暦を見ると、旧暦の大晦日(十二月三十日)は明日となっていますから、今年は?僅か一日違いです。

節分は文字通り季節の分かれ目です。
節分は立春・立夏・立秋・立冬の各前日で一年に四回あるわけですが、特に立春前日の節分を指していうことが多いようです。

昔は、立春を迎える事は、寒い寒い冬を乗り越えて、命をつなげることができたと云う喜びもあって、立春前夜に盛大に豆まきをしたのかもしれません。

お店の季節商品の中に、赤鬼・青鬼の可愛いお饅頭がありました。(^O^)

香道の心得 ◆如月◆ (3)

 鶯香があるからには梅を題材にした〝梅花香〟も創られています。聞香の方式はさて置き、「梅の花それとも見えず久方のあまぎる雪のなべて降れれば(人麿)」を証歌としています。これは雪と白い梅との見分けがつきにくいことを詠んでいますが、梅はこの白や紅・淡紅などの色、一重・八重、大輪・小輪といった形があり、花の匂は清香を放ち〝梅が香〟とも特称されているように古くから愛賞されています。なお、梅が香は練香の代名詞にまでなっています。
梅の色、形、香の事象を香木の鑑賞に当てはめてみますと、香り、形はさして申すほどのことはありませんが、色は香木自体のほかにその〝包〟に見るべきものがあります。五色香なら青・黄・赤・白・黒と紫の紙を用い、色によって香木を表現します。