藤田美術館展・奈良

奈良国立博物館で開催中の「藤田美術館展」に、新幹線・近鉄線を乗り継いで行ってきました。
お目当ての中心は、矢張り国宝の曜変天目茶碗。
奈良での開催なので、きっと大混雑や長蛇の列はないのではないかと期待しながら博物館へ向かったのですが、願いが通じたのか、日柄が良かったのか、並ぶことなく、すんなり入場することができました。

曜変天目茶碗は専用の小部屋の中に置かれていて、ここだけは流石に並びましたが、苦になるほどの待ち時間ではありませんでした。
照明の影響でしょうか、一段と美しい煌めきの帯が二カ所、茶碗の中に浮かび上がっていました。

※ポストカードです。

展示品リストをみると前期・後期の入れ替えはありますが、茶道具、墨蹟、絵巻、仏像、法具、能面など多岐に渡り、展示品総数は128点となっています。
「形物香合番付」で東の大関に君臨する交趾大亀香合にも目を見張りました。
※ポストカードです。

館内で唯一、写真撮影OKの場所です。

奈良から京都に戻って、春の特別拝観中の大徳寺・黄梅院へ向かいました。
TV番組「百年名家・裏千家」でも取り上げられたことがある塔頭です。
青紅葉が美しい!

武野紹鴎作の四畳半茶室・昨夢軒(さくむけん)、利休作の直中庭(じきちゅうてい)などは茶の湯関連の見どころとなっていますが、個人的に驚いたのは書院に至る渡り廊下の作りで、庭を囲んでまるで大海を舟で渡って行くような錯覚に陥るほどでした…。

奈良と京都の一日でした。