牡丹
今日、花開いたのは鉢植えの牡丹。
牡丹と云えば百花の王です。(因みに、百獣の王は獅子。)
牡丹で思い出すのは、昔、記念に頂戴した「石橋」が描かれた掛物です。
能楽の曲名に「石橋(しゃっきょう)」があり、辞書には以下のような記述があります。
「寂昭法師が入唐し清涼山で石橋を渡ろうとすると、一人の童子が現れて橋の渡り難いことを説き、橋のいわれを語る。やがて獅子(しし)が現れ、咲き乱れる牡丹の花の間を勇壮に舞い、御代の千秋万歳をことほぐという筋。紅白の牡丹の立木のある一畳台を二台または三台出して勇壮に舞う。歌舞伎に大きな影響を与えている。」
*「一畳台」は能楽の作り物で、畳一畳ほどの大きさ、高さ20cmほどの木製の台で、その上を赤い掛布で覆ったものだそうです。
*歌舞伎では「連獅子」で有名ですネ。
また、「香銘大鑑」によれば、百二十種名香に「牡丹」があります。
伽羅で、苦・甘とありますが、香銘の由来は、香りが牡丹花のごとくで、その匂いと色の趣きからとか…。
聞いたことも、見たこともないので、「フ~ン」としか言いようがありません。
勿論、牡丹の香りは、大・大・大好きですが…。(o^-^o)