夘花香

立夏(5月5日)まで10日余り。

ついこの間まで、春の到来を待ち望んでいたように記憶していますが、あっという間に季節は移ろい、夏がすぐそこまで来ています。

晩春から初夏にかけて、卯の花の垣根を境にして、春から夏への季節の移ろいを味わう組香として「夘花香」があります。

香は四種で、
春として 三包で内一包試
夏として 同断
垣根として 三包で無試
卯花として 一包で無試

聞き方は、本香の春・夏の四包から一包抜き、この三包に垣根・卯花の四包を交ぜた計七包を聞くというものです。

わが宿のかきねや春をへだつらん
夏来にけりと見ゆる卯の花    源順(したごう)

証歌にも詠われているように、この組香は春と夏をしっかりと聞き分け、卯の花の咲く垣根の情景を楽しむことがポイントのようです。(o^-^o)

白山吹が咲いています。(蔓日々草とのコラボです)

白山吹