錦通・古今香
柳、桜といえば春、そして組香では「禁裏香」を思い浮かべてしまいますが、素性法師は春の錦を次のように詠っています。
見わたせば柳桜をこき交ぜて 都ぞ春の錦なりける
某教室で、「錦通」の名の由来について話がありました。
北側を走る桜通と南側を走る広小路通の間にあることから、和歌の柳を広小路南の柳薬師に、桜を桜通に見立て、和歌の下の句から錦をとり、錦通と名付けたそうで、石碑まであるようです…。
錦は錦でも、京都の錦小路の話ではなく、名古屋の錦通のお話でした。
組香は「古今香」でした。
香は三種で
鶯として 五包で内一包試
蛙として 同断
歌として 二包で無試
聞き方は、鶯々、蛙々、蛙鶯、鶯蛙、歌々と結んで打ち交ぜ、二つづつ五組計十包を聞くという組香です。
最初を聞き違えたのが致命傷となり、見事?討死と相成りました。(o^-^o)
地植えのキエビネが満開です。鳴子ユリもそれなりに…。