鵜飼香②

先日、「鵜飼香」の記事の中で、鵜飼は『古事記』や『源氏物語』にも記されていると書きましたが、出典は以下の通りです。

◆『古代歌謠集』…日本古典文学大系(岩波書店)
「宇加比(ウカヒ)」の文字がみえます。

◆『源氏物語-藤裏葉-』…宮内庁書陵部蔵青表紙本(新興社)

<読み>~一行目下から~
東(ひんがし)の池(いけ)に船(ふね)ども浮(う)けて、御厨子所(みずしどころ)の鵜飼(うかひ)の長(おさ)、院(いん)の鵜飼(うかひ)を召(め)し並(なら)べて、鵜(う)をおろさせ給(たま)へり。小(ちい)さき鮒(ふな)ども食(く)ひたり。
-読みは、『源氏物語 上』(桜楓社)より-

長良川鵜飼が、宮内庁式部職(非常勤)の肩書を持つ鵜匠によって連綿と受け継がれていることが頷けるような内容です。

鵜飼で獲られた鮎は、あだや疎かにはいただけませんネ。(o^-^o)

ところで、花筏の実(種)が随分と大きくなりました。

 

不思議な生態です。