出舟・入舟・泊舟

和楽会の釣花入は、床の上に舟を浮べ鎖を下ろした「泊舟(とまりぶね)」の趣向。
お花はちょうど頃合いの半夏生(はんげしょう)です。
半夏生は適度に太陽が当らないと白くはならない、と先日のお茶会で聞いた覚えがあります。

釣花入は、床の天井の蛭釘から吊り下げて使うのが常ですが、竹釣舟の場合はとがった方を舳先(へさき)にみたてて、床から下座へ向かう出舟、反対の入舟、そして床畳に置く泊舟の三種の飾り方があるようです。(泊舟の場合は、錨代わりに釣鎖を床畳に置くのだとか…)

泊舟

お菓子は両口屋是清の「夕顔」。
銘の由来は聞き損ねましたが、源氏物語の夕顔からでしょうか、干瓢の元となるウリ科の夕顔からでしょうか、それとも時季のイメージからでしょうか?
本葛製のとても美味しいお菓子でした。(中は漉し餡)

夕顔

両口屋是清ならではのお菓子です。