志野流香道松隠会全国大会(札幌)2

14日の全国大会会場は東本願寺札幌別院。

お香席は「菊合香」「小草香」「月見香」「六歌仙香」の四席で、お茶席と点心席も用意されていました。
尤もお香席は二席までで、前日に券を引き替えた「菊合香」と「六歌仙香」の予定でしたが、当日知人から券を譲り受けた関係で、結局「月見香」の席へも他の方と行くことができました。(感謝です!)

お席の運営はバッチリで、香元・執筆ともに大会に向けて準備万端整えられてきたことが一目瞭然でした。
結果の方は「六歌仙香」で記録紙をいただき、とってもハッピーでした。(当然、まぐれです!)
また、待合では奈良薬師寺前管長・山田法胤長老のお話しを聞くことができて、至福の時間となりました。

六歌仙香

お茶席は、男子学生さん達が全席張り切ってお点前を披露して下さり、今までにない楽しいお席となりました。
若い!というだけで、こちらの気持ちも晴れ晴れとしてくるから不思議です。
中秋の名月(10/4)から10日余り、杵の形をした水指に席主さんの遊び心が見てとれました。

点心席はお弁当とお茶で地元の方とお話しながら楽しく美味しくいただきました。

大会後、市電ですすきのまで戻り、ぶらぶらと大通公園経由で宿に帰り、近くの時計台、赤レンガの旧道庁舎、スイーツの北菓楼へと足を延ばしました。
旧道庁舎の資料展示室で北海道開拓の歴史パネルを一通り見ましたが、開拓には大変な困難を伴っていたことが良く分かりました。
それでも開拓を続けて没した人々の苦労を思うと、頭が下がると同時に、自分の身の回りに起こる日常の些細なことなど取るに足らないことなのだとあらためて思いました。(今日だけにならないように!)

夕食は、札幌に来たからにはここしかない!ということで、大張りきりでサッポロビール園へ出かけました。
勿論、ジンギスカン料理です。

デザートのプレートは北海道の形になっていて、洒落ていましたね。
お香と札幌を楽しんだ二日間でした。

香道一口メモ・30【香袋】

練香を絹などの袋に包み香袋を作り、つねに携行して身辺をくゆらせた。この用に供する袋を「匂(にお)い袋」という。また、香袋を部屋の床やすだれに掛け、薫らせたが、この場合は掛け用とするから「掛香(かけこう)」という。この香袋から疫病よけの薬玉、魔よけも意味する訶梨勒(かりろく)などと、書院の装飾品にまで発展し今日におよんでいる。