紅葉

11月も下旬となり、いつの間にか寒さも徐々に厳しくなってきています。

各地の紅葉も色づいて、紅葉の名所では紅葉狩りの人々で賑わっているようです。

京都では嵐山、東福寺、永観堂などの紅葉がまず頭に浮かんできますが、同時に人また人の大混雑も想像に難くありません。

どうやら、今年は近場で紅葉を楽しむことになりそうです。

ところで、最近の新聞に古美術買い取りの広告がたびたび出ているように思います。

茶碗などが広告の写真によく使われていることから茶道具も多いと思いますが、昨今の茶道を取り巻く環境を考えると「さもありなん」と思える事も多々あります。

実数は藪の中ですが、茶道人口の減少があちこちで云われています。

茶道も少子高齢化の例外ではなく、茶道に関わっている人は確実に高齢化している一方、子供が茶道に縁遠くなっている状況では茶道具は不要物となり、茶道具屋さんに一括して引き取ってもらうというケースも少なからず生じているようです。

難しい時代ですねぇ~。

香道一口メモ・74【香札】

記紙の代わりに用いるもの。小札=表に草花、裏に数字を記した、縦2.5、幅1.5センチほどのゾウゲか唐木の札。これを一木聞くごとに四方から折り込める折据(おりすえ)か、投入口のある木製の札筒に入れる。十組の小札箱を収める箱のふたが銀葉盤となっている。一枚札=盤物組香用で八角形の札。ほかに六歌仙の名を記した古今香札がある。

※香札箱・銀葉盤・一枚札・折据(鳩居堂カタログより)

※10枚セット。

※「古今香札」は、京博の「国宝展」に婚礼調度類(徳川美術館蔵)の一つとして展示されていました。