名城市民茶会2018春
うららかな春の陽に誘われて、名城市民茶会に出かけました。
名古屋城の桜は、ほぼ満開状態で大勢の観光客・花見客で賑わっていました。
お茶をいただいたのは、表千家・広間席と志野流・野点席の二席。
広間席の床の花はツキヌキニンドウで、珍しいお花にしばし見とれました。
この季節に良く合う旅箪笥でのお点前でしたが、旅箪笥のけんどん蓋には富士山が墨で描かれていて、その山裾が蓋裏へと続き、文言に繋がっていくと云う、これまた珍しい旅箪笥でありました。
野点席は立礼卓でのお点前。
端折傘に掛けられた短冊は、蜂谷幽光斎宗玄家元の「天下春」でした。
お天気にも恵まれ、ゆったりとした気分で市民茶会を楽しみました。
香道一口メモ・143【一木三銘③】
興津は相役に主命どおり、第一の珍物は本木の伽羅であることを主張したため口論になり、ついに興津は相役を討ち果たして本木を入手した。帰藩後、ことの子細を伝え切腹を願い出たが、三斎は私への奉公に相役を殺したのであるから切腹のいわれはないと相役の子を召し出し、意趣に思ってはならないといいふくめ興津と共に杯を傾けさせたという。