大暑・41.1℃

昨日は二十四節気の大暑。(立秋前日までが大暑です)
文字通り一年中で一番暑い時期にあたります。
昨日、埼玉県の熊谷市では最高気温41.1℃を記録し、これまでの記録41.0℃を上まわり、国内最高気温を更新しました。

これでは、気温40℃以上を示す新たな段階を早急に?設ける必要がありそうです。
夏日(最高気温25℃以上)・真夏日(30℃以上)・猛暑日(35℃以上)・?暑日(40℃以上)
ピッタリあてはまる言葉がありそうですが…。

とにかく暑いです。
名古屋の最高気温は昨日39.6℃、今日38.6℃と、まさに「命に関わる危険な暑さ」が続いています。
でも、猛烈な暑さは今日までで、明日から気温は幾分下がるとか…。
一雨降ってくれるといいのですが…。

香道一口メモ・169【五分法香】

香の功徳と仏法との関係をあらわしたもの。香によって雑念の起きるのを防ぎ、心を浄化し、一定の位置に自己を置く方法としてのこれを「戒香」、これによって精神統一をし、一切の行為を安定させる時の香を「定香」、この静から大いなる快感を発して宇宙自然を自由自在に看破するための香を「整香」といい、これに解脱香、知見の香が加わる。

※原文の「整香」は誤植で、ここは「慧香」(えこう)と思われます。

【五分法身】(ごぶんほっしん)

仏や阿羅漢(あらかん)が備える五つの功徳で、法身、法身、法身、解脱法身、解脱知見法身の五つ。
※阿羅漢=小乗仏教の最高の悟りに達した聖者。羅漢。もはや、学ぶべきものがないので「無学」ともいう。(日本国語大辞典)

真言密教の修行では塗香(ずこう)を手に塗り、「五分法身(ごぶんほっしん)を磨耀(まよう)すと思え、戒(かい)・定(じょう)・慧(え)・解脱(げだつ)・解脱智見(げだつちけん)なり」と唱えるのだそうです。(まんだらやHPより)

修行のレベルは五段階。
以下の説明は「広辞苑」から抜き出したものですが、修業は一行の説明でわかるような簡単なものでは決してありませんね!

【戒(かい)】
※心身のあやまちを防ぐための自律的な制禁。
【定(じょう)】
※心を一つの対象に集中して安定させること。心の散乱を静めた瞑想の境地。
【慧(え)】
※真理を明らかに知る精神作用。宗教的英知。
【解脱(げだつ)】
※束縛から離脱して自由になること。現世の苦悩から解放されて絶対自由の境地に達すること。また、到達されるべき究極の境地。
【知見(ちけん)】
※真理を悟り知る智慧。

塗香(ずこう)は仏具屋や香老舗で販売しています。
原材料は、漢薬香料・各種天然香料とありますが、まさしくお寺の香りです…。