鏡開き

今日は正月行事の「鏡開き」の日。(「開き」は「割り」の忌み詞)

習いに準じて、小豆粥に鏡餅ならぬ角餅を入れていただきました。

元は、正月二十日の行事だったそうですが、後に仕事始め(倉開き)の十一日に行なうようになった行事とか…。

武家時代には、男子は具足に、婦女は鏡台に供えた鏡餅を、二十日に取り下げ、割って食べた、と『日本国語大辞典』にはあります。

二十日に祝っていたのは、男性は「刃柄(はつか)」、女性は「初顔(はつかお)」にかけたもので、十一日の仕事始め(倉開き)に行なうようになったのは徳川家光が慶安四年(1651)四月二十日に没したことによるという、と同辞書にはあります。

二十日の月命日にお祝いをするなんて、許されないことだったのですね…。

それにしても、あれほど晴ればれとしていたお正月気分も10日を過ぎれば見る影も有りません。

いつもの日常がそこにある、といったところでしょうか…。