八代集

香道の組香に引かれている和歌の出処にちょっとした興味が湧いて、気が向いた時に図書館へ出かけています。

証歌は勅撰和歌集から引かれていることが多いようですが、なかなか手掛かりがみつからない歌も中にはあります。
例えば、「四季歌合香」などの引き歌は『国歌大観』で探しても見つからず、スル-も致し方なしといった感じになります。

勅撰和歌集の中でも、「古今和歌集」から「新古今和歌集」までの所謂「八代集」から引かれている歌が矢張り多いように感じています。

古今和歌集
後撰和歌集
拾遺和歌集
後拾遺和歌集
金葉和歌集
詞花和歌集
千載和歌集
新古今和歌集

平安前期の「古今和歌集」(推定905年成立)から鎌倉前期の「新古今和歌集」(1205年成立)まで、300年の間に八代にわたって編纂された歌集ですが、中でも「古今和歌集」「後撰和歌集」「拾遺和歌集」は「三代集」とも呼ばれて、よくお目にかかる勅撰和歌集です。

日頃、全く馴染みのない和歌集ですが、証歌・引歌とあらば出処を知っておく必要があるように感じています。
見始めたばかりですが、これから先の見通しとなると…?です。

蠟梅の花が盛りです。
濃密な香も盛りです。