春入千林處々鶯
「春入千林處々鶯」
春、千林(せんりん)に入る處々の鶯。
新春のお茶席によく掛けられる一行です。
表千家家元の初釜では元伯宗旦筆のこの句の軸が毎年掛けられるそうです。
※『同門』平成30年2月号より
※家元の代替わりは平成30年2月28日でしたから、初釜時の家元は而妙斎宗匠でした。
本歌は、鶯ではなく花とされているようで、春入千林處々花。
しかも句は春秋で対になっています。
春入千林處々花
秋沈万水家々月
親しんでいるからでしょうか、個人的には、花より鶯の方が新春には矢張り相応しいような気がしています。
今日の和楽会の床に掛けられたのは「春入千林處々鶯」(明道筆)でした。