七草がゆ

昨日は(から)二十四節気の「小寒」、いわゆる寒の入りです。
一年で一番寒い時期にあたる「寒」の前半で、後半が「大寒」(20日から)ということになります。
名古屋では年明けから穏やかな晴れの日が続いていましたが、今日は午後から一雨きています。
本格的な寒さはこれからです…。

暖冬の影響でしょうか、例年より早く蠟梅の蕾が膨らんで、今日曇り空に開花しました。

今日1月7日は、人日(じんじつ)の節供(七草粥の節供)の日。
元は旧暦一月七日の行事でしたが、他の節供と共に現行の新暦の日付にスライドしたものです。

古代中国では、正月の一日から鶏、狗、猪、羊、牛、馬の順に占いを立て、七日に人を占ったところからの人日です。
この日には、七草(種)粥を祝うのが習いとか…。

七草は、せり、なずな、おぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(かぶ)、すずしろ(だいこん)。
スーパーではちゃんと「春の七草」セットが販売されていて、今朝は習いに従って七草粥をいただいたのでした。
これで、今年もきっと大丈夫です。(?)

※パックに入っていたレシピ

詩歌をちこち 【御幸香】   

|『拾遺和歌集』巻第十七 雑 秋 1128
| 亭子院大井河にて御幸ありて、行幸もありぬべき所なりとおほせたまふに、ことのよしそうせんと申して   小一条太政大臣

小倉山峯のもみぢば心あらば 今ひとたびのみゆきまたなん

〔大意〕小倉山の峰の紅葉よ、もしお前に情理を解する心があるならば、散らずにもう一度の行幸を待っていてほしい。

*和歌出典『新編国歌大観』(角川書店)
*大意出典『新日本古典文学大系』(岩波書店)
※小一条太政大臣=藤原忠平(ふじわらのただひら)