霎時施

新旧カレンダーによると、今日は(から)七十二候の「霎時施」(こさめときどきふる)。
解説には「時雨(しぐれ)が降るようになる。」とあります。
七十二候は二十四節気をさらに三つに分け、概ね五日間ごとに区分して時候の変化を示したものとなっています。

「霎」の字は初めて見ました。
字の構成は雨+妾で、音読みはおそらく「ショウ」。

辞書を引くと、「霎」の意味として三つあげてあります。
①こさめ。きりさめ。
②雨の音。
③しばし。短い時間。

「霎時施」を(こさめときどきふる)と読んでいるのは解るような気がします。
それにしても難しい、とても難しい字です。

公園の道路脇に「冬苺(ふゆいちご)」が赤い実をつけていました。
食べられるそうですが、ちょっと…。

道路脇の梔子(くちなし)の果実が少しづつ膨らみながら色味を帯びています。
古くから黄色染料に用いられている果実ですが、熟すまでにはもう少し?日数がかかりそうです。

明日は旧暦の九月十三日、後の月(十三夜・栗名月)を中秋の名月同様に愛でたいと思っています。
というわけで、今日の会は一足早く「名月香」の趣向で楽しみました。
組香目録には同名異組二つの「名月香」がありますが、これ以上簡単な組香はないと云われる「名月香」の方です。

【名月香】

◆香は二種
月として 二包で内一包試
客として 一包で無試

◆聞き方
試み終えて、出香二包を打ち交ぜ、内一包を炷き出します。(二包炷き出す法もあり)

あっけないほど超簡単です。(^^)
もっとも、香炉の灰づくり&手前は常の通りですから、時間はそれなりにかかりますが…。