行者餅
降りしきる雨の中、京都祇園祭の最大の見どころ・見せどころの「山鉾巡行・前祭」が行なわれました。
新幹線に乗って巡行見物に出かけた往日もありましたが、あまりの暑さと人混みには勝てず?最近は専らBS11のLIVE映像を楽しむスタイルに変化しています。
今年は生憎の雨となる中、意気軒高なる巡行の関係者の皆さん、そしてひるむことなき見物客に脱帽でした。
祇園祭の山鉾巡行日に合わせて「行者餅」が到来しました。
京菓子司「柏屋光貞」による祇園祭ゆかりのお菓子です。
「常は出ませぬ一日限り」、十六日の宵山限りの行者餅。
昨日16日のお店前は、買い求めるお客で長蛇の列だったそうです。
栞にある「行者餅の由来」には、「文化三年の夏、京の都に大疫病が流行し、ちまたは忽ち大混乱を来たしました。丁度、柏屋の先代が山伏として大峰山廻峰修行中に霊夢を授かり、帰洛後、その夢中のお告げ物を造り、祇園祭りの山鉾の中なる「役行者山(えんのぎょうじゃやま)」にお供えし古知縁者にも頒配したところ、その人々は悉く疫病から免がれ、無病息災の霊菓であると喜ばれました。」とあり、その故事に倣って、これを「行者餅」と銘付けて、年に一度「役行者山」巡行の前夜即ち、宵山一日に限り、販売することになったとあります。
尤も、山鉾巡行は2014年から前祭(17日)・後祭(24日)に分かれて行うようになっており、予定表を見ると「役行者山」は後祭の巡行となっていますが、「行者餅」は昨日16日に販売されています。
行者餅は、山椒の味が程よく効いた白味噌餡と求肥をクレープ状の薄皮で包んだ食べごたえのあるお菓子でした。
お洒落を競う系のお菓子という趣ではなさそうですが、如何にも古都・京都を感じさせる、祇園祭ゆかりの上品でした。
到来に感謝!
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外組38番【替一二三香】
香七種
一として 一包に認無試
二として 右同断
三として 右同断
四として 右同断
五として 二包に認内一包試
六として 右同断
七として 右同断右、五六七の香試み終りて出香七包打ち交ぜ、内より四包取り炷き出すべし。試みに合せ此の内に五六七の香有り無しを聞き定めて、何番目と何番目に有りと名乗紙に書き付け出すべし。名乗紙認め様は一二三四と書き付けて五六七の文字を傍書にして出すべし。尤も一二三四の香は無試ゆへ聞き捨てにするなり。尚、記の面にて准知すべし。左のごとし。
(記録例 略)
きろく是に准ずべし。
又、一二三四の香場当りにも点掛ける式も有り。何れも時のよろしきに随ひ用ゆべし。