秋分の日
今日は二十四節気の「秋分」。(黄経180度)
太陽は真東から昇って真西に沈み、昼夜の長さがほぼ同じ時間となる日です。(名古屋の日の出は5:41、日の入は17:48)
天明七年の『暦便覧』には「陰陽の中分なればなり」とあります。ナルホド!
また、今日は秋のお彼岸の中日。
ご先祖様には「おはぎ」をお供えし、今あることに感謝し、手を合わせました。
お彼岸と云えば、この頃に赤い花を咲かせる「彼岸花」が今年は少し遅れているように感じます。
数日前から急に朝夕涼しくはなりましたが、長く続いた猛暑の日々が植物にも少なからず影響を与えているのかもしれません。
※公園のナンバンギセル【南蛮煙管】
●「名花十友」●
名花十友について『広辞苑』には以下の説明があります。
(画題)宋の曽端伯が草木の花10種を選び、友になぞらえたもの。茶蘼(どび)を韻友、茉莉(まつり)を雅友、瑞香(じんちょうげ)を殊友、荷支(はす)を浄友、厳桂(もくせい)を仙友、海棠(かいどう)を名友、菊花を佳友、芍薬(しゃくやく)を艶友、梅を清友、梔子(くちなし)を禅友とする。 ※厳桂=木犀、仙友=僊友
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外組49番【十友香】
宗の曾端伯は十花を以って十友となす。所謂、桂僊友、菊佳友、梅清友、荷浄友、海棠名友、荼蘼韻友、茉莉雅友、瑞香殊友、芍薬艶友、梔子(※)禅友といえる詞を取りて組香となす。
香六種
一として 四包に認め内一包試
二として 右同断
外に
一として 一包に認め無試
二として 右同断
三として 右同断
四として 右同断右、最初に名乗紙の端を折うけて内に一二をしるして出す。打ち交ぜ探題のごとくにして取る。たとえば一の印を取りたる人は一の香を我香と心得、二の印取りたる人は二の香を我香と心得て聞くべし。但し、十人にて聞く時は一の印五つ、二の印五つ出すべし。少人数にても振り分けにてよし。さて試み終りて、一二の香六包打ち交ぜ内より四包取り、是に別香の四包を打ち交ぜ炷き出すべし。我香は何番目、何番目に有りと聞いて記紙にしるし置く。さて残り一二の香二包有を打ち交ぜ、内より一包取り炷き出す。是を一となりとも二となりとも聞き定め、名乗紙に書き付け出すべし。一二の文字は十花の順々にして、一番座の人一の印を取らば桂と書く。二の印を取りたる人は茶蘼と書く。其の次の一は菊と書く。次の二は茉莉と書く。外、是に順ずべし。さて追加の香当りの人、桂なれば僊友と書き、菊なれば佳友と書く。余是に准ず。故に追加は本香を先に開き、聞きを後に印すなり。当らざるは其のまま桂菊などと認むべし。又、追加の香、たとえば始めに一の香三種(炷)出づれば、其の追加の内になし。其の時は一の人ならば韻友と書き、二番の一の人は雅友と、順々この心得なり。多人数にて詰まれば、また韻友と返すなり。何れも当らざる時は書くに及ばず。花の文字にて書くべし。二の人は一番僊友、二番佳友と段々に認むべし。尚、記の面にてよくよく順知(准知)有るべし。左のごとし。
(記録例 略)
きろく是に准ずべし。
※梔子…古書では、せんふく【〇蔔】(〇の文字は、草冠に瞻の旁)の文字が当てられている。
『日本国語大辞典』によると、瞻蔔・〇蔔=西域の香りのよい名花という。ふつう、クチナシの花に当てる。