国宝 初音の調度
名古屋・徳川美術館で、開館90周年記念特別展「国宝 初音の調度」が6月8日まで開かれています。
三代将軍家光の長女・千代姫が尾張徳川家二代光友に嫁ぐ際の婚礼調度を全点一挙に公開する特別展です。
先週金曜日に出かけましたが、平日にもかかわらず?大勢の人が観覧に訪れていました。
様々な蒔絵技法を駆使した豪華絢爛、精緻極まる調度品の数々にただただ感嘆するばかりでした。
スマホ&ネット時代を反映してでしょうか、ほとんどが写真撮影OK、SNSOKとなっていました。
お香関係の品々も数多く出品されていました。
初音蒔絵火取香炉
初音蒔絵香盆
初音蒔絵沈箱
初音蒔絵・胡蝶蒔絵枕香炉
名所香箱・宇治香箱・古今香箱・十種香箱・花月香箱
などなど…。
付属品として、千代姫所持の大きな伽羅香木も展示されていました。
出品リストにある86点の全てが素晴らしく、まさに国宝に値する逸品ぞろいの展覧会でした。 (^^)
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外組30番【替一陽香】
香四種
一として 三包に認無試
二として 右同断
三として 右同断
客として 一包に認無試右、十炷香の通り十包打ち交ぜ炷き出す。但し、最初の出香に札を入れず、よく聞き覚え居て、二番目の折据より札を入るるなり。此二番目より常の十炷香のごとく、先ず何にても一の札打つべし。是より九番目まで常の無試の札の通りに札を入れ、聞き終りて十番目に始めの一出香に残り札入れるべし。始終此一の香を不覚ときは客香を違るなり。また一二三の香も此一を不覚は札違なり。これは九までかぞへて十になる時、元の一に返るとの心なり。記録左のごとし。
(記録例 略)
きろく是に順ずべし。