能の神様・狂言の神様

快晴の正月三が日でした。

今日は正月気分をちょっぴり味わうべく、名古屋能楽堂の正月特別公演に出かけました。
曲目は、能「翁(おきな)」、狂言「夷大黒(えびすだいこく)」、そして能「三輪(みわ)」の三本立て。

チラシに神々の競演とあるように、おめでたい神様尽くしの曲目が並びました。

以下は、番組案内から抜粋しました。
「翁」…翁と三番叟を演じる役者は舞台で面をかけ、五穀豊穣の神となって祝祷の舞を舞います。
「夷大黒」…そろってやってきた夷さま大黒さまがそれぞれの来歴を語ります。お正月にぴったりのおめでたい演目。
「三輪」…三輪の里に住む玄賓僧都(げんぴんそうず)のもとを毎日訪れる女性の正体は三輪明神でした。三輪に伝わる神と人との恋物語、さらに天岩戸神話の再現は、はるか昔の神代の世界へと観客を誘います。■

きらびやかな能装束、そして厳かに展開する様式美には目を奪われましたが、うっとりし過ぎたのか、ときどきウトウトとなりました。
三本立ては上演時間が流石に長く、じっと座っているとなんだか身体がムズムズしてきました…。

ともあれ、お正月の良い記念になりました。(^O^)

香道の心得 ◆睦月◆ (2)

 香室は、床に祝賀か香に関する軸を、柱に霊絲錦か詞梨勒(かりろく)を掛けるのは言うまでもありませんが、床の間に四季棚や造花を置いたり、遠山盆に色紐で結び作った〝鶴・亀と海老〟を載せ新春の飾りを致します。
小香具では、例えば平戸・松浦家遠来の雲鶴染付の聞香炉を用いたり、また火取香炉なら松竹梅や扇面の蒔絵物、木地物類でしたら塗物、蒔絵の物にあらためたりしています。常用する中にも聞香時に諸具を飾り付ける〝地敷紙〟のように、金地に緑色で松竹梅と鶴亀の蓬萊の絵が鮮やかに描かれていて祝賀の席の専用品とさえ思える具があります。

※鶴、亀、海老の飾り結びは「聞香始め」で拝見したような記憶がありますが、めちゃくちゃ手が込んでいました。