詩歌をちこち

今日は快晴無風、最も寒さが厳しいと云われる大寒の時季なのに、春?を思わせるようなお天気でした。
立春が近いからでしょうか、陽射しの光にも何となくきらめきが感じられます。
こんな穏やかな日こそ身体を動かさなくては、と久しぶりに運動で汗を流したのでした。

組香に引かれている詩歌の出処に興味を抱き、年明けから気が向いた時に図書館へ出かけています。
和歌の出典と大意を知るためにです。

和歌には全くと言っていいほど馴染みが無いのですが、問題を解くような感覚で結構楽しんでいます。

組香の聞き方や香元・執筆の手順のような直接的なノウハウではなく、異質な分野と云えるかもしれませんが、原典を知ることはちょっとした喜びでもありました。
というわけで、組香に引かれている詩歌の出処と大意などをアップしてみることにしました。

名付けて「詩歌をちこち」です。

詩歌をちこち 【宇治山香】

|『古今和歌集』巻第十八 雑歌下 983
| きせんほうし
わがいほは宮このたつみしかぞすむ よをうぢ山と人はいふなり

〔大意〕わが庵は都の東南で、その巽という名の通りに慎ましく住んでいるだけのことだ。ところが世間の人は「世を宇(憂)治山」と言っているそうな。

*和歌出典『新編国歌大観』(角川書店)
*大意出典『新日本古典文学大系』(岩波書店)