MOA美術館②-琳派の美
MOA美術館で催している展覧会のタイトルは「琳派の美と光琳茶会の軌跡」。
(期間:4/28~6/6)
館蔵の光琳の作品を中心に、光悦、宗達、乾山、抱一など琳派作品を多数展示し、合わせて光琳茶会にて取り合わせた作品の軌跡を振り返るというものでした。
入館後、運よく学芸員による「紅白梅図屏風」美術セミナーを能楽堂で聞くことができました。
左隻と右隻の対比に始まり、たらし込み技法の解説、そして国宝や光琳屋敷にまつわるお話しまで聞くことができ、有意義なセミナーでした。
その中で、国宝に「国焼」の作品は五点指定されているとのお話しは初耳でした。
1.志野茶碗(銘 卯花墻)[東京・三井文庫]」
2.樂焼白片身変茶碗(銘 不二山)[長野・サンリツ服部美術館]
3.秋草文壺[東京・慶応義塾大学/東博委託]
4.色絵雉香合(仁清作)[石川県立美術館]
5.色絵藤花文茶壺(仁清作)[静岡・MOA美術館]
(国宝の茶碗8点は、5/3付のブログにアップ済です。)
秋草文壺は見たことがないのでお尋ねしたところ、所有は慶応大学ですが東博に委託しており、東博・平成館の常設古代展示室?に出されることがあるとのことでした。(次回、東博に行った際には要チェックです!)
セミナー後、館内をゆっくり見て回り、数々の琳派の美術品を堪能しました。
質・量とも想像をはるかに超えていました。(o^-^o)
光琳の「佐野渡図」と「秋好中宮図」の前では、香道の組香「駒止香」・「小蝶香」にも関連することだけに、思わず目を見張りました。
(佐野渡図)
かねてから、噂に聞いてはいましたが、MOA美術館の素晴らしさは「百聞は一見に如かず」でした。
広大な敷地には、光琳屋敷が復元されていました。
また、毎年催される光琳茶会の会場となる数棟の茶室があり、これらも見て回りました。
「光琳茶会」関連の記事は、また後日に…。(o^-^o)