MOA美術館③-光琳茶会の軌跡
MOA美術館では「光琳茶会」が毎年二月に催されています。
「茶の庭」内の光琳屋敷、樵亭、一白庵が会場となっているそうです。
「茶の庭」入口
図面に基づいて復元した白壁の光琳屋敷は二階建て。
一白庵(呈茶席となっていました)
茶室「樵亭」は、閉ざされた片桐門の奥にあり、残念ながら見学できませんでした。
ところで、本館ギャラリー入口には「光琳茶会席主一覧」の額が掛かっていて、名古屋の茶道具商の名前も数人載っていました。
「ふ~ん…」です。
第一回は昭和61年に催されており、濃茶席の席主として根津嘉一郎氏の名前が見えます。
ギャラリーの第一室は、記念に?第一回「光琳茶会」のときの道具組がずらりと展示されていました。(当然、根津美術館所蔵の品々です。)
特に、青磁筍花入(重文)と芦屋梅竹地紋広口釜は、その大きさ、形と色、そして重厚感で完全に圧倒されました。
名品は、あるところにはあるんですねぇ…。
最後に、酒井抱一筆の「雪月花図」三幅対の写真です。
この三幅対(重要美術品)は、今年二月の光琳茶会薄茶席(一白庵)の寄付に掛けられたそうです。
本当に贅沢な時間を過ごさせていただいた、至福の展覧会でした。(o^-^o)