江戸の生きもの図鑑+組香

徳川美術館の次回の企画展は「江戸の生きもの図鑑」。(6/2~7/9)
パンフレットによると、動・植物の図譜や植物標本などが展示されるようです。

江戸の生きもの図鑑

また、別の案内チラシには「和の香りを楽しむ 組香」と題して、名品コレクション展示室「七夕飾り」企画として、聞香の会が行われるとあります。

組香

文面の途中で「大名家の七夕」、「七夕飾り」の文言に目が止まりました。
一体、どんな飾りなのでしょうか。

京都・冷泉家の「乞巧奠」の七夕飾り、そして香道志野流の七夕飾りは写真等で見たことがありますが、「大名家の七夕」は見たことがなく、ちょっと想像がつきません。

期間中に是非訪れたいと思います。

「組香」は「星合香(ほしあいこう)」が予定されているようです。
七夕の時季によく行われる組香のようです。

香は七種で、
牽牛として 二包で内一包試
織女として 同断
星 として 五包別香で五包とも無試(一~五)

出香は計七包で、試みのあった牽牛と織女が何番目と何番目に出たかを聞き当てる組香となっています。(星は聞き捨てで、全くのあだ星です!)

某所で経験した組香ですが、記紙への答えの書き方、記録紙の書き方に特徴があり、当りに応じて記される名目も含めて楽しい組香だと思います。

今でこそ、七夕は7月7日で定着したような感がありますが、京都・冷泉家では旧暦の七月七日(今年は8月28日)に行っているもので、「星合香」も旧暦の秋の組香ということになりそうです。

それもこれも、明治五年の改暦に伴うもので、新暦、月遅れ、旧暦と、行事は三通りに楽しめるのですから、本当にフレキシブルな国民性だと思います。

なんだか、話が脇に逸れてしまいました…。(o^-^o)