朝顔の花
やっと朝顔の花が咲きました。
昨年採取した種を撒くのが遅かったためか、8月になってからの開花になりました。
毎年、日除けのために簾代わりにプランターに植えているものですが、日中の蒸散は激しく、朝晩の水やりは欠かせません。
朝顔形とかいわれますが、良く見ると外形は五角形になっています。
朝顔は異名が多く、牽牛花、しののめ草、かがみ草、舜花などとも呼ばれているようです。
牽牛花(けんぎゅうか)は、「(大事な牛を牽(ひ)いて行って薬草の朝顔にかえたという故事から)アサガオの花。」と辞書にはあります。朝顔の種は漢方では、下剤、利尿剤として古くから用いられたそうです。
牽牛花で和菓子の銘を思い出しました。
和菓子は、銘を聞いて、姿を見て、なるほど!と相槌を打つ楽しさがあるものと思っていますが、例えば、菓子銘が「朝がお」で五裂の焼印では美味しさは半分といったところですね。
朝顔の茎の蔓は左巻きと書いてあることが多いように思いますが、上の方から見て左巻き(反時計回り)も、下の方から見ると右巻き(時計回り)になるので、巻き方の表現には注意が必要です。(朝顔は、上から見ると左巻きです)
最近では、Z巻き、S巻きと云った表現を推奨している人もいるようです。
手前に見える蔓が、右上から左下に見える場合はZ巻き、逆に左上から右下に見える場合はS巻き、といった具合です。
これなら、確かに間違い様がありません。(図は以前「ヤマフジ」で使用したものです)
朝顔の蔓はZ巻きです。
「朝顔の花」と聞くと、利休の庭の朝顔が見事であると云う話しを秀吉が聞き付け、花を楽しみに利休を訪ねたところ、庭の朝顔の花は全て切り取られていて、茶室に入ったら水盤に朝顔が入れられていたと云う「伝説」を思い出します。
明日の朝も、朝顔の花が咲きそうです。