偲ぶ会

昨年の七月下旬に退職後2年で亡くなられたYさんを偲んで、有志数人が集まり「偲ぶ会」が催されました。
故人の闘病の様子等を聞くと、病を発見してから僅か10カ月の命だったそうで、無念さは如何ばかりかと想像はするものの、サポートし続けた友への最後の手紙には、心からの感謝の言葉が綴られていました。

先ず、お香を四炷聞いて故人を偲びました。
勿論、銘を付けることは許されませんが、手掛かりとなる言葉を添えて聞くことにしました。
火相も良かったようで、香りは十分に立っていたようです。

続いて、供茶の形式を取って、薄茶をいただきました。

供茶

今日は概ね以下のような手順で行いました。

①台上に灯明、香炉、花入を写真のように並べます。
②点前座の棚の天板に、天目台に茶碗をのせて飾っておきます。
③棗と茶碗を運び出し、続いて建水を持ち出し、常の通り薄茶点前を続けますが、茶碗を茶布で拭いた後、茶碗は建て付けに仮置きします。
④天目台を棚の天板から下ろし、茶碗に湯を入れてこすすぎします。(茶布は使いません)
⑤もう一度、湯を入れて、お茶を茶杓で掬いパラパラと振り入れます。(茶筅は使いません)
⑥天目台を廻し出して、半東さんにお供えをお願いします。
⑦半東さんは天目台を床前に運び、廻してお供えして、一同総礼します。
⑧建て付けに仮置きしておいた茶碗で薄茶をいただきます。

流派によって、呼び名も異なり、台上のお菓子の有無や天目台(or貴人台)を置く所も異なっているようですが、全体の流れに大きな違いはないようです。

ともあれ、「偲ぶ会」は無事に終了しました。