火付き・客付き

昨日放送されたNHK「趣味どきっ!武者小路千家」の第二回は、供養の茶会がテーマとなっていました。
床に台を置いて三つ具足(灯明・香炉・花立)を供え、床畳にはお菓子とお茶を供えるという形式でした。
ちょうどお盆の期間中と云うことで、誠にタイムリーな企画でした。
でも、撮影は5月頃でしょうから、先ずもって気分を合わせるのが大変だったのではと思いますが、流石は千宗守家元、今日撮影したかのような振る舞いで、戸惑いの気配なぞ微塵も感じさせませんでしたネ。

お点前の途中で、大海茶入の蓋の上に茶杓を置く所作が写されていましたが、火付き(釜付き)ではなく、客付きの方へ茶杓を置かれました。
この所作一つを取ってみても、流儀によって実に様々であることが分かります。
結局のところ、お茶を点てることに変わりはありません。

水指の蓋は、蓮の葉を用いた葉蓋の趣向でした。
暑い夏の時季に、ひと時の涼を演出する小道具といったところでしょうか。

明朝は「送り火」です。

ヤブラン(藪蘭)が咲いています。
どこからか種が運ばれてきて育ったもので、勝手に咲いています。

藪蘭