香道一口メモ(7)

彼岸の入りは先日の20日、明日は二十四節気の「秋分」、お彼岸の中日です。
太陽は、ほぼ真東から昇り真西に沈む、昼夜の長さがほぼ同じになる日とされています。
新聞で23日の暦を見ますと、旧暦の八月四日、月齢は2.9、名古屋の日出は5時41分、日入は17時48分となっています。
数字を見ると、昼の長さと夜の長さは同じではなく、昼の方が長いことが分かります。

その理由としては、二つのことが言われています。
①日の出は太陽が地平線から頭を出した時、日の入りは太陽が完全に地平線から沈んだ時とされているため、太陽の直径分を移動する分だけ昼が長くなる。
②地平線空気層による光の屈折により、太陽が浮き上がって見えるため、太陽光は昇る時は早く見え始め、沈む時は遅くまで見えるので昼が長くなる。

尤も、詳しい話になると、途端に「?」となること間違いなしで、深入りはしないことにしています。

天気予報では、明日は雨。
晴れてくれると嬉しいのですが…。

香道一口メモ(7)【香木】

広義に解すれば、香気を伴う木はすべて香木といっていいわけだが、香道では、沈水香(じんすいこう)檀香(だんこう)和香(わこう)の各性質を異にした三木を指す。このうち沈水香木を特に重用し、そのかおりを鑑賞する。香といえば、この沈水香によって代表され、日本では香道によって最も普及されたといっても過言ではない。

沈香(沈水香)を辞書で引いたところ、初めて聞く慣用句に出会いました。

「沈香も焚(た)かず屁(へ)もひらず」

役にも立たないが害にもならないこと、よい事もしないが悪い事もしないこと、可もなく不可もなく平々凡々であることなどのたとえ。

失礼しました。

沈香