城山八幡宮洗心茶会

今日は秋分の日。
秋のお彼岸の中日で、お墓参りをされる方も多かったようです。
最近では珍しいほど気温が高くなり、汗ばむほどの陽気でした。
名古屋の城山八幡宮の月次茶会は、二席とも席主さんは裏千家の方で、朝日宗江氏と水野宗雅氏のお二人。

水野宗雅氏のお席で、床の撮影をお願いしたところ、快く了承していただきました。
尤も、席主のお友達の方が先に許可をいただかれ、私もちゃっかり乗っただけですが…。(言い訳!)

床

「日々是好日」はよくありますが、これは「こんにちこれこうじつ」で鵬雲斎大宗匠によるものです、とのご説明でした。
思わず「今日庵の今日と掛けてあるのでしょうか?」と軽口を言ってしまいましたが、意外と受けませんでした…。(予想外!)

ナタ籠に入っている葛の姿は見事でした。
ルリトラノオ、白花ホトトギス、ヒヨドリバナ、そして野薔薇の赤い実も楽しませていただきました。

休日に加えて二席とも裏千家なので、大混雑を予想していたのですが、案外スムーズに席を廻ることができました。

帰る際に、境内に掲示してあった「連理木」の看板に目が留まり、早速裏手に回って木を見てきました。
アベマキの大木でした。(カバーをかけて養生中です)

連理木

毎年のように八幡宮に通いながら、「連理木」の存在には初めて気付いたのですが、これも香道で「連理香」の名を聞いていたために、アンテナが選択的にキャッチしたのかもしれません。

白居易の「長恨歌」に詠われた、玄宗皇帝と楊貴妃にまつわる「天にあらば比翼の鳥となり、地にあらば連理の枝とならん」という例の件です。

……
七月七日長生殿、夜半無人私語時
在天願作比翼鳥、在地願爲連理枝
……

「連理香」は最後の最後の伝授と聞いています。