香道一口メモ・32/青森
志野流香道北海道大会後に函館へ、そして16日は早朝の新幹線で津軽海峡を青森へとくぐり抜けました。
新幹線が海底を通過しているという感覚は全くなく、普通のトンネルを走行しているようなもので、何か感じるのでは?と想像していただけに意外でした。
新青森駅でレンタカーを借り、紅葉の奥入瀬渓谷、十和田湖へ向いました。
岩木山展望台、八幡平を通過し、奥入瀬の定番の観光スポットを車を降りて楽しみました。
いままで、有名な観光地は絵葉書が一番美しい、と思っていましたが、ここ奥入瀬は違っていました。
紅葉の時期だったからでしょうか、奥入瀬渓谷のすべてが美しく、深く印象に残りました。
矢張り、一見の価値あり!と素直に思いました。
十和田湖はすっかり観光地化されていて、乙女の像もただ「見てきました」というだけで終わりました。
青森市内へと戻り、ついでに三内丸山遺跡を見学してから車を返却。
翌17日は、午前中「ねぶたの家 ワ・ラッセ」と青森港などを見学し、午後の便で名古屋へ無事帰りました。
※ワ・ラッセ館内のねぶた
※連絡船の旧貨物列車引込線
四泊五日の長い旅行となりましたが、案の定、帰ってから風邪気味です。
香道一口メモ・32【薫物(たきもの)合わせ】
薫物の香気の特徴を比較し合う遊戯。王朝時代に隆盛を極めた。源氏物語の梅が枝の巻にその様が事細かに描写されている。正月のみそかに薫物の調合をし、その深さ浅さをかぎ比べると面白いことが多い、と。判訶はしずやかなる・しめやかなる・なまめかしう懐かしき・はなやかに今めかしうにおい、香りなどと、いかにも優美な表現。
源氏物語画帖 梅枝 土佐光則筆 (冊子「香の文化」徳川美術館より)