曜変天目茶碗・龍光院蔵が国宝展に!

なんとなんと、京都大徳寺・龍光院の曜変天目茶碗が、京都国立博物館で開催中の「国宝展」Ⅱ期(10/17~10/29)に出展されていることがわかりました。
近いうちに是非とも行かねばなりません!

一昨日、民放TV番組「美の巨人たち」で、静嘉堂文庫蔵の「曜変天目茶碗(稲葉天目)」を特集していました。
それなりに興味を持って視聴していましたが、新しい発見といえば「徳川家光と春日の局」の逸話で、脚色されている印象は受けたものの、番組自体はちゃんとまとめてありました。

現存する曜変天目茶碗は3点のみで、いずれも日本にあります。
①東京・静嘉堂文庫蔵
②大阪・藤田美術館蔵
③京都・龍光院蔵

※TV番組より

①と②の茶碗は定期的に美術館で展示されていますが、③の茶碗は龍光院が非公開ということもあって滅多に外に出てはきません。
実物を見るなら、今回の「国宝展」は千載一遇のチャンスと云えるかもしれません。

実は、京博「国宝展」の事前出展リストに龍光院蔵の曜変天目茶碗の文字はなく、せっかく京都で開催されるのにどうして出展されないのだろうと、すっかり諦めていたのですが、今日たまたまネットで「国宝展」の出展リストを見て、Ⅱ期に出ていることを知った次第です。
TV番組の曜変天目茶碗を視聴したことが、「国宝展」をチェックするきっかけになったのかもしれません。

楽しみです!

※なお、曜変天目の再現を目指している現代の陶芸家は次の4氏のようです。
愛知・長江惣吉氏、京都・桶谷寧氏、岐阜・林恭介氏、神奈川・瀬戸毅己氏
また、愛知・久田重義氏(故人)もその一人でした。

香道一口メモ・35【香道の発生】

初期の香合わせは遊興性を帯びた「闘香」といわれる段階であるが、沈水香一種の使用は「香道」発生の起因といえる。特定の聞香形態が見られ出すのは足利義政が銀閣寺を創立した東山時代になってから。有名な香会に東山殿における文明十一年(一四七九年)の「六番香合」、元亀元年(一五〇一年)の志野宗信邸の「名香合」を挙げることができる。

■「六番香合」…(持)は引き分け。『五月雨日記』より、判詞は略。
一番左:とこの月(勝)
一番右:山した水

二番左:雪のそで(持)
二番右:かはらや

三番左:しほやきごろも(持)
三番右:こりずま

四番左:春光(持)
四番右:うらふぢ

五番左:たまみづ(勝)
五番右:萩の戸

六番左:ねぬよの夢
六番右:やまぶき(勝)