和楽会10月

月イチの和楽会は今月で199回目となりました。

唐錦※唐錦(両口屋是清)

来月は開炉で、節目の200回目を迎えますが、「よくぞここまで…」としみじみ思うところがあります。
「継続は力なり」などと云いますが、体験してみて、続けてみて、はじめて解ることも多々あるように聞いています。

香道一口メモ・37【銘香】

おのおのの香木の特徴を示すために銘を付けた。多くは詩歌、古典、故実から。ほかに香木の出所、所持者、伝来年号、色調などにもよった。道誉所持の銘香は二百種にもおよんだ。当時の銘香から良木を選び、足利将軍家五十・百二十種、御家名香と称した。とくに法隆寺・八橋・花散里など志野家「六十一種名香」は著名で今に伝えている。

■名香六十一種名寄文字鎖
バサラ大名・佐々木道誉が蒐集した香木「道誉所持百八十種名香」が足利家に伝わり、義政の命により志野宗信が特に優れた六十一種の選定を行なったという。
※名香六十一種名寄文字鎖の作者は大江莫位と伝えられる。

※画像出典:太田清史『香と茶の湯』(淡交社)