侘助の一番咲き
侘助の花が一輪咲きました。初咲きです。
侘助の花が咲き出すと、待っていたかのようにメジロがつがいでやってきます。
メジロは警戒心が強いのでしょうか、つがいの内の一羽は見張り役をしているようです。
盛りになると花から花へと渡り、蜜を吸って行きます。
それにしても、「侘助」とはなんとも趣のある言葉です…。
香道一口メモ・59【炷合(たきあわ)せ】
東山時代に一時期を画した連歌の要領で香木をたき継ぎ、香りの連続推移と香銘を鑑賞する形式。今朝の雪-旅ごろも-むかいの雲-山-松-橋立―あけぼの-梅の下風-野路-ゆくすゑ-ふじばかま-残菊-白さぎ-山下水などと前者に対してもっともふさわしい香味をもつ銘香をたいていく。これはかなりの知識と技量が要求される。
ここまでくると、私的には「貴族の遊び、ここに極まれり」といった感じです。
知識と技量、加えて附銘の香木が何十と必要でしょうから、それなりの金子も…。
なんだか、遠い遠い世界の話のようです。
■連歌[水無瀬三吟何人百韻注]※注は省略
・雪ながら山本かすむ夕べかな(宗祇)
・行く水とほく梅にほふさと (肖柏)
・川風に一むら柳春見えて (宗長)
・舟さす音もしるきあけがた (祇)
・月や猶霧わたる夜に残るらん(柏)
・霜おく野はら秋は暮れけり (長)
・……
延々と続き、挙句となる百句目は
・人におしなべ道ぞただしき (祇)