香道一口メモ・83

東海地方は今晩から気温が下がり真冬並みの寒さになるとか…。

身体が(気持ちも)寒さにまだ十分慣れていないので、体調管理に気をつけなければなりません。

そんな寒さもなんのその、山芍薬は来春に向けて以前から準備をしていて、芽を地上に出した状態でひと冬を越して行きます。

植物は人間の営みなどには全く関係なく、天地と共にあり、輪廻を繰り返しているんですね…。

名古屋・栄にある稽古用茶道具を扱っているお店を久しぶりに訪れたところ、シャッターが降りていて、どうやら閉店されたご様子。

詳しい経緯は解りませんが、便利な場所にあって重宝していただけに残念です…。

香道一口メモ・83【香割道具】

香釻、のみ、つち、のこぎり、へぎ、割り盤など香木を切り割る具。ふつう香木は竹紙で包み、香だんす、ひつ、金属箱、焼き物つぼや沈箱に保存する。聞香には「馬尾蚊脚」の細さでも十分だが、一片の長さ、幅、厚さを約6、3、1.5ミリと定めた時代があった。もっとも、香や刻み方の都合によっては、形を四方、長方に統一すればこの限りではない。

※香割道具(鳩居堂カタログより)

・割り盤
・つち・へぎ・のみ・のこぎり

※香釻=香釚(こうきゅう)…のみ
※馬尾蚊脚(ばびぶんきゃく)/馬尾蚊足(ばびぶんそく)…馬の尾ほどの細さ、蚊の足ほどの細さ?の例え。
※竹紙…京都の文房具を扱っている老舗で見たことがありますが、「えっ?」というようなお値段であったと記憶しています。竹の薄皮に薄く和紙が貼ってあるような感じでしたが、今でも流通しているのでしょうか?