新春謡初め
名古屋能楽堂で催された「新春謡初め」に出かけて、初春の気分をちょっぴり味わってきました。
演目解説の前書きには次のように書かれています。
■「謡初め」は、家康が岡崎城にいた頃に年頭行事として以来、徳川幕府歴代の将軍や大名にとっても重要なものでした。尾張藩では、藩主が在国のときは名古屋城二の丸舞台で行われていました。■
連吟・四海波に始まり舞囃子・岩船まで八曲が演じられましたが、「謡と舞」が全ての舞台は初めて観ました。
新年早々、伝統芸能・伝統文化の世界が広く深いことを実感した次第です。
※開演前
ついでに、名古屋城へも足を伸ばしましたが、大勢の人々で賑わっていましたネ。
※名古屋城正門
◆志野流香道機関誌『松隠』を読んでいて、目が点になった記事がありました。
京都府立大文学部教授・藤原英城氏の講演「香の日常」の要約文の中に、香炉を水で冷やすという件があったからです。
取り上げてあったのは、『女重宝記』の一文です。
一、香炉に火をとりて、香炉熱くしてもたれぬときは、きれいなる物水を入れて、香炉を三分ばかり入、冷やすべし。
思わず、志野流香道全国大会(札幌)で、お席を担当された方々のご苦労・ご配慮が脳裏をよぎりました…。