この冬一番の冷え込みです。

昨夜からの新たな積雪はなかったものの、今朝の冷え込みは厳しく、道路はバリバリに凍っていました。
日中、陽はさしましたが気温は上がらず、寒風吹きすさび、日陰の雪は凍ったままでした。
今日はスリップによる交通事故が多発したようです。(ノーマルタイヤで走るなんて…ネ)

※一日中このままでした。

教場の組香は「子日(ねのひ)香」。
正月の最初の子の日には、野に出て小松を引き若菜を摘んで、千代を祝って宴を設けたりしたといいます。
源氏物語では初音の巻に描かれているようです。
とは言っても、旧暦の話ですから、もうちょっと先の話になりますね。

香道一口メモ・119【供香・献香②

供香香炉は八角か四方形を第一とし、灰の面は、聞香炉なら五面(行)十本(筋)の陽数と陰数とで形作られるが、この場合は陰・陰とする。献香になると、香炉は主に聞香炉形で陽・陽で行う。銀葉は金属縁のないもの、香木はその行事にかなった銘のものを用い、神前・仏前に置く。この所作を神事仏事の過程で行うのを供香式・献香式という。

※良く知られているように、奇数は陽数、偶数は陰数です。

聞香炉の灰は五面十筋(陽数、陰数)に押していますが、上記によると供香炉は陰・陰で六面十筋あたりになりそうです。
また、献香炉は上記のように陽・陽で行うとありますが、物の本にはあっさりと六面九筋と書いてあるようです。

平成21年にNHKBSで放送された「平成の名香合」では、志野流家元が銀閣寺・東求堂の足利義政像に香を供える供香式のシーンが映し出されていました。(香木は六十一種名香「八重垣」)

陰陽五行は茶道や香道に深く関わっていて、裏千家では玄々斎好みの五行棚があるほどです。
志野流香道でも、木・火・土・金・水を五種類の香とする組香「五行香」があるようです。

陰陽五行の影響は、現代でも大相撲の土俵の房や寺院の五色幕などに見られるようで、なかなか面白いと思います。