丈長(たけなが)・平元結の折り方

時代劇に登場する御姫様や神社の巫女(みこ)様が、長い後髪を幅広の紙で束ねている優美な飾りものを、平元結(ひらもとゆい)とか丈長(たけなが)と云うようです。

丈長は、和紙の奉書紙の類で、資質が厚く、縦一尺八寸三分(約55cm)、横二尺四寸七分(約75cm)のものと辞書にはあります。

また、この紙を細長く切って平らにたたみ、元結の上に装飾用として結んだ平元結(ひらもとゆい)のこととも書いてあります。(平元結=丈長)

※『日本国語大辞典』より

【丈長・平元結の折り方】 一見、結びの様に見えますが結んではいません。

① 細長い滑りの良い紙を用意します。(幅は親指程度)

② a側を上へ折りまげます。

③ b側を左の方へ折ります。

④ b側を、aの後を廻して右の方へ折ります。

⑤ b側を左の方へ折ります。

⑥ b側を、aと重なる様に上へ折りまげます。

⑦ b側の先端を、③の隙間に上から差し込んで下に通します。

⑧ 横にした図です。(a側が右)

⑨ 裏表をひっくり返した図です。(a側が右)

⑩ a側の先端を手前から左の隙間(⑨図矢印)に差し込んで右に通す(aの裏側に出ます)と完成です。(通り道を一度確かめてからaの先端を入れましょう!)
★ 伸縮自在です!

※一枚の紙ではなく、二枚がさね(紅白二枚など)で折りたたむと、豪華になると思います。(^O^)

◆そのうちに、応用編として十文字になる折り方をアップしたいと思っています。