香道一口メモ・130

志野流香道先代家元・蜂谷幽求斎宗由宗匠(1902~1988)が中日新聞に連載されていたという「香道一口メモ」も回を重ね130回目となりました。

短い文章の中に、香道の豆知識やヒント、そしてこぼれ話が詰まっている玉手箱のようなメモになっています。

香道一口メモ・130【おごりの香の事①】

元禄時代、幕府によって身分に過ぎるおごりをしたという理由でとりつぶされた江戸の豪商石川六兵衛家のこと。五代将軍綱吉の代始めの上野仏参に当たり、腰元三人、下女二人を従え、豪華に着飾った六兵衛の女房は下谷広小路の仕立屋を借り、赤毛せんを敷き、その行列を見物した。やがて行列が通過するというので人留めになった。

■聞香体験会

香道に興味を持ってから気付いたことですが、香老舗や美術館などは「聞香を楽しむ会」「聞香体験会」といった一般向けの香会を積極的に企画しているようです。

京都の香老舗で聞香体験が催されていることはよく知られていますが、数年前から名古屋の徳川美術館でも定期的にオープンな香会が催されています。

京都・松栄堂本店では、2/24(土)、3/11(日)に「聞香を楽しむ会」が催されるようです。
会費は、呈茶付で2,700円とあります。