京のたしなみ
雑誌のCMを一つ。
別冊太陽『京のたしなみ』(平凡社)は、京都に伝わる芸事・文化の各界第一人者の談話等を通して「美しい暮らしの奥儀」に迫り、雅の向こう側へと読者を誘うようなつくりになっています。
ビジュアル誌だけあって、見て楽しい、読めばもっと楽しい、いまどきの構成になっていました。
「お稽古に通う」章に、志野流香道家元・蜂谷宗玄宗匠の談話が載っています。
見出しの一文がとても気に入りました。
■誰でも「当たる」と嬉しい。けれど、真の学び、楽しみはその向こうにあるのです。■
まことに深い、深い言葉だと思います。
掲載されている写真の中で感銘を受けたのは、金剛流若宗家・金剛龍謹(こんごうたつのり)氏の立ち姿。
一分の隙もありません。(見とれてしまいました)
京舞・狂言・歌道・小鼓・煎茶・華道・香道・能楽などなど、お稽古事がいろいろな角度から取り上げてあり、多面的な面白い構成になっています。
巻頭の、武者小路千家・千宗屋と歌舞伎役者・市川猿之助の対談も味わい深いものでした。(^O^)